関西の山は、標高が2000m以下で、高い山はなく、日帰りが可能な山が多くあります。
さらにケーブルカーを使って山頂に行けるコースも多く初心者でも安心です。
日本百名山や関西百名山、近畿百名山など関西にも名山はたくさんあります。
特に、古くから文化・経済・宗教の中心であった関西は、修験道の山が多く、
歴史が深いという特徴があります。
ぜひお休みの日に行ってみて下さい。
■大台ケ原山
日本百名山のひとつでもある大台ヶ原山は、日本百景、日本の秘境100選にも選定されていて
奇岩と雄大な山々が織りなす景観が魅力的です。
山全体が特別天然記念物にも指定されていて、東大台エリアと西大台エリアがあります。
東大台エリアは、一切の手続きなしで入れますが、西大台エリアに入るには事前の手続きが必要です。
これは、西大台エリアの自然を守り続けるための法律に基づく制度です。
東大台エリアには、日出ヶ岳や大蛇嵓などの主要な展望地がありお勧めです。
【所在地】奈良県吉野郡上北山村、川上村、三重県多気郡大台町
【標高】1,695 m(日出ヶ岳)
■生駒山
生駒山は標高641mの山で、山上には遊園地があり子供から大人まで楽しめる山です。
ハイキングコースやケーブルカーも整備されていて、気軽に自然を満喫することができます。
大阪側からは、近鉄石切駅から音川沿いの急坂な辻子谷(辻子谷コース)を歩いて興法寺から
生駒山の山上にある遊園地(642m)まで歩くコースがあります。
石切駅から南に少し歩いて突き当たりを左(東)に歩きます。
右に歩くと石切神社の参道になります。
でんぼ(腫れ物)で霊験あらたかな事で有名な神社です。
辻子谷(ずしだに)コースは辻子越と呼ばれ、
河内から生駒山宝山寺に通ずる重要な交通路であったと言われています。
【所在地】奈良県生駒市菜畑町、大阪府東大阪市山手町
【標高】641m
■金剛山
金剛山は、特定の一山を指すのではなく、一体の山地を金剛山といいます。
金剛山地の最高峰は、葛木岳で1,125m。山頂には神社があり、頂上は神域となっています。
そのほかいくつかピークがあり、コースも様々あります。金剛山ロープウェイもあるので、
30分程度で葛木岳の山頂広場までいくことができます。
【所在地】奈良県御所市・大阪府南河内郡千早赤阪村
【標高】1,125m
■伊吹山
滋賀県の最高峰(標高約1377m)。日本百名山のひとつで、がっしりと構えた山容は男性的です。
岐阜県との境界をなし、山頂からは眼下に琵琶湖、比良、比叡の山々や日本アルプス、
伊勢湾まで一望の大パノラマが広がります。
伊吹山は古くは『古事記』や『日本書記』にその名が記され、ヤマトタケルの神話が残されていて、
山頂には日本武尊の石像が立っています。
日本百名山や新・花の百名山にも選定されていて、関西を代表する名山のひとつです。
伊吹山は、近畿、北陸、東海、北陸のすべての地域に交通の便が良く、
軍事的においても都合の良かったため、戦国大名・京極氏が伊吹山中に山城を建てています。
霊峰として名高い伊吹山は、平安時代に修験道における日本七名山のひとつになり、多くの修行者が訪れました。
伊吹山ドライブウェイやゴンドラがあるので、気軽に山頂まで行け、多くのハイカーや登山者に人気の山です。
【所在地】滋賀県米原市、岐阜県揖斐郡揖斐川町、不破郡関ケ原町
【標高】1,377m
■登山時間の目安■
山 麓~山 頂 約3時間30分(片道) 山 麓~3合目~山 頂 (約2時間)(約1時間半)
※標高1377メートル、登山距離約6km ※休憩時間等は含まれていません。
歩行時間は、個人差がありますので目安としてください。
●比叡山に登ろう
比叡山とは大津市と京都市左京区の県境に位置する大比叡と、
左京区に位置する四明岳の二峰からなる双耳峰の総称です。
古事記にも登場し、古くから信仰対象の山として繁栄してきました。
比叡山と言えば、最澄によって開かれた「延暦寺」が有名ですが、お寺だけではなく、
ミユージアムやレストランがあり、さらにケーブルカーや奥比叡ドライブウェイも通っているので
容易にアクセスできます。
古くから、日本人はもちろん、海外の人も多く訪れる山となっています。
標高があまり高くないので小さい子どもや年配の方でも登りやすく、休日には多くの人が訪れます。
【所在地】滋賀県大津市・京都府京都市左京区
【標高】848m
体力に自信がない、本格的な山登りではなく気軽に自然を楽しみたい、自然も歴史も文化も楽しみたい、
そんな人たちにオススメなのが比叡山です。
これからご紹介する2つの登山ルートをたどって、今度の週末はリフレッシュしましょう。
■比叡山オススメ登山ルート 初級編
ルート概要
起点:JR比叡山坂本駅 → 日吉大社 →「坂本五丁目、本坂」階段を登る →
「根本中堂2,7km」の道を登る → 延暦寺東塔 → 法然堂 → 延暦寺会館 →
根本中堂 → 阿弥陀堂 → 大比叡山頂 →ケーブル延暦寺駅 → 無動寺明王堂 →
トウノ → 無動寺道を下る → 滋賀院門跡 → 終点:JR比叡山坂本駅
滋賀側の比叡山を満喫しよう
このルートは、歩くと約11kmという長丁場ですが、ケーブルカーを利用することで
上り下りの距離を約半分にすることができます。
ケーブルカーには途中に駅があるので、辛くなっても行き方を変えることができます。
大比叡の山頂に着いたら、延暦寺やその他の名所をまわりましょう!
帰り道は、まだまだ歩けるという人はそのまま歩いて下っても良いですし、
ちょっと疲れたなという人は行きと同じくケーブルカーで下山できるのが嬉しいところです。